Community College(コミュニティーカレッジ)とは、州立の2年制単科大学です。
日本人の間では略して「コミカレ」なんて呼ばれたりします。
日本には無いシステムなのでなかなかイメージがつきにくいかもしれません。
専門学校のような、短大のような・・・でもそれらとも少し違うような・・・。
コミカレは地域住民が平等に学ぶ機会を得られる目的で各都市ごとに設置された教育機関で
職業訓練的なものから、4年制大学への編入プログラムまで
本当に幅広い分野のクラスが展開されています。
その中の1つとして存在しているのがESLのカリキュラム。
私も実際に受講してみて初めて知る事が多かったので
このブログを通してコミカレへの入学を検討されている方の参考になれば幸いです。
コミカレに通うことになった経緯
私はもともとAdult EducationのESLに通っていましたが
キリの良いタイミングでコミカレに通うことにしました。
Adult Educationにはとても心強いTransition Specialistという肩書きのスタッフがいます。
地域によって肩書きの名前は違えど、同じようなポジションの人がいるはずです。
同じ地域のAdult Educationやコミカレは教育機関同士の繋がりがあり
彼らは生徒がどんな事を目標にしているのか
どんな勉強をしたいのかなどヒアリングした上で
最適な講座を紹介してくれたり、コミカレへの入学の手伝いをしてくれます。
私はAdult Educationで無料のESLクラスへ入るための査定テストを受けた結果
Adult Educationで学習するレベルの上限に達していると判断され
このTransition Specialistからコミカレを勧められ入学するに至りました。
Adult EducationのESLについてはこちらをご参照ください。
まずは無料のクラスへ登録してみた
最初は無料のLow-Intermediate(中級の下)のクラスに登録しました。
私が通うコミカレでは、このレベルが一番下のレベルのESLクラスになり
これ以上のレベルになると基本的に授業料が発生します。
(一部無料で受講できるクラスもあり)
コミカレの授業レベルがどんなものかわからないうちに
授業料が発生するクラスに登録するのは勇気がいるし
まずは無料クラスからスタート!と思っていたのです。
しかしSemester(学期)スタート前に開催された
オープンキャンパスのようなイベントで実際にキャンパスに足を運んでみた際
ESLの先生と話す機会があり、そこで
「あなたと話している感じだともう少し上のレベルで良いと思うから
一度Placement Testを受けてみたら?」
と勧められました。
Placement Testを受けてみた
Placement Testとは、自分のレベルを測るために受けるテストです。
Assessment Testと呼ばれることもあります。
リスニング、リーディング問題に加え、
出されたお題に対して意見を述べるエッセイ問題(日本でいう小論文)もあり
それらの結果から総合的に現段階の英語力が判断され
「あなたはこのレベルから受講してね」と言われます。
リスニングとリーディングに関してはキャンパス内のテストセンターにあるPCで回答するため
テスト終了後にすぐ結果がもらえ、その時点でのクラスを言い渡されました。
しかし、それはまだ決定ではなく、エッセイの採点結果次第で変わるというもの。
私はテスト終了直後はHi-Intermediate(中級の上)と査定されていたのですが
エッセイが下手くそすぎて(涙)
結果的にIntemediate(中級)からの受講となりました。
夫にそれを嘆くと
「英語のエッセイは専用の訓練してないと点数出ないものだから気にしなくていいよ」
と言われ、確かにそうだなと。
TOEFLのライティングだって特訓してないと点数出せないんだから
そりゃぁ何もしてない私が良い点数取れるわけがない!と開き直り(笑)
クラス登録はよ~く考えて
Placement Testを受けたことによって
おそらく私は物足りないと感じるであろうレベルのクラスへ時間を割く事を免れました。
そして自分が受講すべきレベルはIntemediate(中級)であることもわかりました。
私が通うコミカレのカリキュラムでは
Intermediateレベルのクラスは各スキルごとに細分化されていて、どれも面白そう!
でも自分のスケジュールに合ったクラスは限られてしまうもの・・・。
そこで考えなくてはいけないのは
一つ上のHi-Intermediateへ進むために必要なクラスを全て受講するのか?
それは一旦置いておいて、まずは興味のあるクラスを取ってみるのか?
ということ。
次のレベル、Hi-Intermediateに上がるには
カレッジのカリキュラムに沿って必須クラスの単位を取得しなくてはなりません。
もしくはもう一度Placement Testを受けて
条件を満たすレベルの成績を出さなくてはなりません。
詳しくはこちらの記事もご参照ください。
私が通うコミカレの場合、なるべく早く次のステージへ駒を進めるには
Intermediateレベルの指定クラス3つを受講&単位取得が条件になります。
一気に3つ登録しようかとも考えましたが、スケジュール的に厳しいものがあり
私は1クラスからスタートしてみることに。
登録がうまくできない問題が発生
さて、いざIntermediateレベルのクラスに登録しようとしたもの、うまくできず。
どうやら私は一度無料クラスに登録していたのが仇となったようで(涙)
そこからの変更手続きに少々手間がかかりました。
というのも、カレッジへの登録とは別に州の機関への登録が必要だったようで・・・。
滞在資格(永住権やビザの種類)や、州に住み始めたのはいつからか
SSN(ソーシャルセキュリティーナンバー)の入力等々、結構面倒なやつです。
でも授業料が税金の控除対象となるのはありがたい!
(ちなみにその州に1年未満しか住んでいない場合は授業料が高く算出されます)
そもそもそんなシステムを理解していない私は
状況説明をしつつ、何をどうすべきかカレッジの窓口で教えてもらったものの
その説明もよく理解できておらず(わかんない単語だらけ・・・)
最終的に夫の手を借りて変更手続きができました(涙)
最初からPlacement Testを受け
カレッジのオリエンテーションをちゃんと受けていれば・・・とちょっと後悔。
実は、テストを受けた際に最終的なテスト結果を知るため
またESLのカリキュラムを理解するため?
指定の日時のオリエンテーションに必ず参加するよう言わたのですが
私はどうしても都合がつかず、個別に簡潔な面談を受けて終了していました。
それに参加していればこんな面倒なことにはならなかったのかもしれません・・・。
みなさんも面倒な事を避けるため、また不明な点を事前にクリアにしておくためにも
もしオリエンテーションがあればきちんと参加することをおすすめします。
無理のないスケジュールで登録しよう
前述の通り、次のステージであるHi-Intermediateレベルに進むためには
必須クラスの単位が必要なため(私が通うコミカレでは3クラスが必須)
実際、1semester(学期)で3クラス一気に登録しているクラスメイトも複数人いましたが
そのスケジュールは結構ハード・・・。
朝の8時から午後2時過ぎまで、各授業の間に10分の休憩はあるにしてもほぼぶっ通しで、
それぞれのクラスにそれなりに宿題&課題もあり、めちゃくちゃ大変そうでした。
そしてどれかは単位を取りそびれそう・・・みたいな状態を見てきました。
実際、ぶっ続けで受講している人達の中で必須3クラスのうちの1つ(時間的に一番最後)の
私がいたクラスからも一人、二人と来なくなるメンバーが・・・。
学業に専念できる環境だったら良いですが、そうでないと無理は禁物ですね。