Community CollegeのESLってどんなクラス?〜自分に合ったクラスの見つけ方編〜

英語学習

Community College(コミュニティーカレッジ)とは、州立の2年制単科大学です。
日本人の間では略して「コミカレ」なんて呼ばれたりします。
日本には無いシステムなのでなかなかイメージがつきにくいかもしれません。
専門学校のような、短大のような・・・でもそれらとも少し違うような・・・。

コミカレは地域住民が平等に学ぶ機会を得られる目的で
各都市ごとに設置された教育機関で
職業訓練的なものから、4年制大学への編入プログラムまで
本当に幅広い分野のクラスが展開されています。
その中の1つとして存在しているのがESLのカリキュラム。
私も実際に受講してみて初めて知る事が多かったので
このブログを通してコミカレへの入学を検討されている方の参考になれば幸いです。

コミカレのESLクラスってどんな風に分かれてるの?

ESLと一言で言えど、レベルや学習内容によってクラスは細分化されています。
どのクラスでも好きなように受講できるの?

答えはNo.です。

カレッジ側が定めたESLカリキュラムが存在し
それに沿って必要なクラスを受講していくことになります。
カレッジごとに多少の差異はあると思いますが
バランス良く英語学習を積めるよう考慮されたプログラムになっているはずです。
では私が通うコミカレの例を元に見ていってみましょう。

コミカレのカリキュラム例

私が通うSan Jose City CollegeのESLカリキュラムはこんな感じ。

縦軸には各スキルが並んでいます。

Writing(読み)
Reading(書き)
Listening/Speaking(聞く&話す)
Grammar(文法)
Pronunciation(発音)


さらにその下にはNon-Credit Bridge to Career Pathwaysという項目がありますが
これは単位が発生しない無料のクラスで
就職の手助けになる内容の学習をするESLクラスです。
(なお、これらのクラスは少し特色が異なるので、今回は言及しません。)

縦軸の中からどれを取るかは、ある程度自分で決められます。
しかし横軸の移動は容易ではありません・・・。
横軸はご覧の通りレベル分け。
では各レベル毎に見ていきましょう。

Low-intermediate(中級の下)

このレベルは

Reading&Writing(読み&書き)
Listening&Speaking(聞く&話す)


の2クラスのみです。


○hrs./wk週に○時間授業があるという意味です。
クラスによって週3回だったり週2回だったりします。

unitsというのは単位の事を表しています。
これらのクラスは0units。
つまり受講しても単位は発生しないということ。
人によって(特に留学生や奨学金を得ながら通っている学生)は
各学期に最低限取得しなくてはいけない単位数がある人もいるのです。

*Non-Creditとありますが、これは授業料が無料のクラスになります。
つまるところ、ものすごく間口の広いクラス!
誰でもウェルカムなわけです。

とは言え、一応カレッジと名のつく教育機関なので
簡単な自己紹介や挨拶など最低限の英語が身についていないと先生の話も理解できず困るのではないかと・・・。

「ちょっとそのレベルに自信ない・・・」という方は
Adult EducationのESLは本当に英語をゼロから学ぶ方も通っているので
そちらから始めてみても良いかもしれません!
Adult EducationのESLクラスについてはこちらをご参照ください。

Adult EducationのESLってどんなクラス?
Adult EducationのESLってどんな雰囲気なの?どんな内容を学べるの?筆者が経験を元にアダルトエデュケーションでのESLクラスの一例をご紹介!アメリカで英語を学びたいけれど何に通うべきか悩んでいる方は是非参考にしてください。

Intermediate(中級)

高校で英語を学習した人ならこのレベルからの受講で大丈夫なのでは?
と個人的には思います。
(もちろんコミカレのレベル設定にもよるかとは思うけれども・・・)

Low-Intermediateから矢印が延びていますが、これらの受講は必須ではありません。
Intermediateレベルのクラスもテストや必須条件なく受講することができます。
WritingからPronunciationまで幅広いスキルのクラスがあるのが魅力的です。

Hi-Intermediate(中級の上)

このレベルのクラス以上は誰でもOKではありません。
受講するには2つの手段があります。

①Placement Test(能力査定試験)を受けて受講資格を満たしていると査定される。
②Intermediateレベルの必須クラス全ての位取得済みである。

チャートにある太枠(赤で塗りつぶし)3つが
Hi-Intermediateレベルに進む必須クラスになっています。
この3クラス全ての単位を取得していないと受講登録ができません。
なお、太枠以外のクラスに関しては誰でも受講可能ですが
開講しているsemester(学期)と講義自体存在しないsemesterがあります。

Low-Advanced(上級の下)

前出のルールと同様で以下どちらかの条件を満たしていないと受けられません。

①Placement Test(能力査定試験)を受けて受講資格を満たしていると査定される。
②一つ下のレベルHi-Intermediateの太枠(赤で塗りつぶし)2クラスの単位取得が必須。

このレベルになると、1クラスしか存在しません。

Advanced(上級)

前出のルールと同様で以下どちらかの条件を満たしていないと受けられません。

①Placement Test(能力査定試験)を受けて受講資格を満たしていると査定される。
②一つ下のレベルLow-Advancedクラスの単位取得が必須。

College-level English(大学レベル)

前出のルールと同様で以下どちらかの条件を満たしていないと受けられません。

①Placement Test(能力査定試験)を受けて受講資格を満たしていると査定される。
②一つ下のレベルLow-Advancedクラスの単位取得が必須。

まとめ

スタート位置にもよりますが
同一レベルの必須クラス単位を全て取得していないと次のレベルに上がっていけないので、
カレッジレベルまで上り詰めるにはそれなりの時間がかかりますね・・・。
実際Semesterによって開講しているクラスとしていないクラスがあったり
登録者数が少ないとキャンセルになる場合もあったりするので
思うように効率良くというのも少々難しいかもしれません。

4年制大学への編入を目指すのであれば必須になってくると思いますが
目標やそこへの道のりは人それぞれなので
コミカレのカリキュラムに縛られる必要も無い場合もあると思います。

限られた時間の中でどう効率良く英語を習得していくべきかは私も日々悩んでいますが
コミカレに通ってみて「良かった」と思う事が多々あったので
もっと具体的な授業内容についても今後ご紹介していきたいと思います。


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