アメリカで出産するとBirth Certificateという出生証明が発行されます。
これは文字通り赤ちゃんが生まれた証。
そしてその子の身分証ともなります。
日本の戸籍謄本のように人生のあらゆる場面で必要になってくるこのBirth Certificate。
海外で生まれた赤ちゃんの出生届を日本側へ届け出る際にもこのBirth Certificate原本を提出しなくてはなりません。
赤ちゃんが生まれたら何が何でも間違いなく、そしてできる限り早めに入手したい最重要書類です。
でも日本人の私達には馴染みのないこのBirth Certificate。
どこで、どのように、どんな流れで登録&発行されるの?
その疑問に答えるべく、私の経験をタイムラインに沿ってご紹介します。
なおこれは私が出産したカリフォルニア州サンタクララ郡の場合です。
州やcountyによって異なるので注意してください。
某日(金曜日)
我が子誕生。
金曜日の夕方に生まれました。
週末だと手続きに時間が取られてしまうのではないかと内心ドキドキしてました・・・。
出生当日 夜
Birth Certificateの記載事項申請記入
病院のregistration担当者が私の病室へBirth Certificateの記載事項申請記入用紙を持ってきました。
その場で夫が記入し、スタッフと記入内容を確認。
内容は以下の通りです。
- 生まれた子の名前
- 出生年月日&時分
- 両親それぞれの名前
- 両親それぞれの出生地&生年月日
- 生まれた子の性別
両親の出生地や生年月日まで記入するのにはちょっと驚いたけど
日本の戸籍にも載ってるもんね
生まれる前に名前をある程度絞る、ないしは決めておかなくてはいけないというのは
生まれてすぐこういう手続きがあるからなんですね〜。
出生翌日 13:00
Verification Letterが渡される
スタッフが病室に再来。
前日夜に記入した内容が入力&印刷された仮の書類(Verification Letter)を渡されました。
この書類はLetter sizeのコピー用紙に夫が記入した内容と分娩担当の医師名が打ち込まれ
病院の代表のサインが入った本当に簡易的なものでした。
『THIS IS NOT A BIRTH CERTIFICATE』という注意書きもあり。
左上のホッチキス留めの跡とか
マジで『仮』感あるな
ちなみに、日本への出生届出について事前に調べていた日本領事館のサイトでは届出を提出する際
カウンティ発行のBirth certificateが届出のタイムリミットである3ヶ月に間に合わない場合
病院発行のものでも可と書かれていましたが、この書類のことなのかなと思われます。
Birth Certificate発行申請書類を渡される
そしてこの仮のものとは別に、カウンティへのBirth Certificate発行申請書類も渡されました。
へ?カウンティには自分で申請するってこと?
Birth certificateの記載内容は病院からカウンティへ送られ、カウンティに登録されるようですが
紙の証明書として発行してもらうための申請は自分達でやらないということのようで
その為の申請をする用紙が渡されたということです。
えー、なにそれ、めんど。
登録されたら紙の証明書ももらえるわけじゃないんかい!
日本の戸籍謄本だって請求して発行してもらわないといけないから
まぁ、似たような流れだよね。
ちなみに、このもらってきた申請用紙に記入して送付でももちろん良いのですが
アメリカの郵便事情は信用ならない上
仮に無事届いたとしても書類を捌く人がミスる可能性も大いにあるという事を鑑みると
オンラインで申請するに越したことはありません。
どう考えたってオンラインの方がチャチャっと済む上確実!
病院のスタッフから所要時間は郵送で申請の場合は約3~4週間月と聞いていました。
それ以上の説明はなかったので、夫がカウンティのwebサイトを確認したところ
オンライン申請だと所用時間は約1週間になることがわかりました。
ここで日本人的に気になるのは、『1週間で届く』のか、
『発行までに1週間でその後発送だから結局1週間では来ない』のか。
しかしwebサイトには
Usually 1 week to process(may vary due to volume of requests)
としか書いていないので知る由も無し・・・。
でもまぁ、それにしたって
オンラインの方が圧倒的に早いはずだよね
そしてオンラインで済ませたい理由はもう1つ。
コロナ禍でできることなら外出を避けたいということ。
私達が住むサンタクララ郡ではパンデミックの影響で
そもそもオフィスが閉まっており郵送orオンラインの二択でした。
同時期に出産された別の州にお住いの方はオフィスに出向いて申請し
受け取りもスムーズだったという話も聞いていたので
こればかりはカウンティによるのだなと。
生後12日目
Onlineで発行申請
なんやかんやであっという間に時間が過ぎ
ようやく生後12日目でカウンティのwebサイトからOnline申請しました。
実はこのOnline申請、フォームに入力だけでは済まなかった!
フォームに入力後そのデータを出力、さらに公証(notarize)が必要で
さらにそれを送付する必要があります。
え?オンラインで完全完結じゃないの?
結局郵送書類が必要なわけ?
申請者確認として公証も必要でした。
まぁ、オンラインなら誰でもできちゃうからなのかな…。
これは夫にお任せ。
その後PDFデータをUPSストアで出力し、その場で公証もし、
カウンティのオフィスへFaxで送信しようやく完結!
あとは到着を待つばかり。
どうでもいいけど
アメリカでもFaxってまだ使われてるんだね
生後19日目(オンライン申請から1週間)
待てど暮らせど来ない
生後26日目(オンライン申請から2週間)
待てど暮らせど来ないPart 2
生後32日目 (オンライン申請から2週間と6日)
やっと届いた!!!
さすがアメリカ、全然1週間じゃねーし!
コロナの影響もあっての遅延かもしれないけど、それにしたって時間かかった!
もし郵送で申請してたらもっと時間かかったのかな・・・と思うとゾッとする・・・。
届くまで毎日ヒヤヒヤしたけど、とりあえず良かった・・・。
そして記載事項を再度しっかり確認。これ結構大事。問題なし。
記載事項にミスがあった場合、迅速に訂正の手続きをしないと
日本の出生届が間に合わないことだってありえるので要注意です。
こんな感じなので、日本への届出には出生後3ヶ月の猶予があるとしても
自分ではどうにもできない待ち時間が結構発生してしまうので
時間が意外とあるようでありませんでした。
我が家の場合、このあと
準備万端だと思っていた日本の出生届出用紙サイズをミスっていたという問題が
「あとは発送するだけ」のタイミングで発覚し更にヒヤヒヤ・・・。
詳しくはこちら書いています。
【出生届】届出用紙の印刷方法(自分でデータ出力編)
読んでくださりありがとうございました。
皆さんの諸手続きが無事完了しますよう願っております!!!